ココにしかない手洗い器。
今回、『くらすこと こども園』さんに納品させて頂いた手洗い器。
設計の松田さんが普通の既製品のモノではなく、どうせなら作成して頂きたいとの事でした。
しかし、当時は完成までの時間もなく保育園の開園に間に合わないという事で、一旦この話はなくなりました。
いや今振り返ればなくなったと思ったのはボクだけだったのかもしれません。
やはり松田さんはそう易々と諦める方ではない!!甘かった。
現場視察の時に左官さんとなにやらお話しをされている。
もしやと聞き耳をたてると、なになに??うんうん・・・手洗い器・・・作って欲しい・・・。
てなわけで手洗い器の納品が遅れることを家主さんに了承してもらい作成にはいりました。
それでは完成するまでの7日間をご紹介します。
まず始めに木で手洗い器の骨組みを作成。
そのあとその木に下地材を塗りつけていきます。モルタルがくっつきやすくするためです。
数日、乾燥させてからモルタルを塗り付ける。
ここまで3~4日経過といったとこでしょうか。
モルタルが乾いてサンダーでおおかた平らにしていきます。削った粉が物凄い。
最後にペーパーで左官さんが手触りを確認しながら仕上げていきます。
作成期間7日。完成。
一度は既製品でもいいと思ったが完成を目の当たりにして、やっぱ作って良かったと心の奥底から思いました。
作るのは容易ではないけれど、既製品にはない思いやりがこの手洗い器にはある。
カドは子供達が当たった時に痛くないように丸く削ってあったり、底の縁は掃除がしやすいように丸みをおびてたり。
知ってました??お掃除の時もタワシでごしごし洗っても削れたりモルタルが剥がれたりしないんですよ。
『世界に一つだけの手洗い器』
家主さんから作成過程を子供達にも見せたかたって言われた時には、ほんとモノ作りって素敵な事だなって思いました。
そういった職人集団の会社でお仕事をしてることを誇りに感じますし、こういった要望にも応えていきたいと思いました。
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